世界へ”FLY”する東大生

~入学して即休学 世界の幼児教育を取材する旅へ

登阪亮哉くん(東京大学)

第13回 西海岸と東海岸はこんなに違う! 

アメリカ大陸の大きさを改めて実感

ボストンの街中には自然が多く、歩いているだけでも楽しい
ボストンの街中には自然が多く、歩いているだけでも楽しい

10月の半ばごろ、アメリカの東海岸にやってきました。

眺めを楽しもうと西海岸からバスで大陸を横断して来ようと思ったのですが、乗り継ぎがうまくいかなかったのに加え、長時間でのバスの旅は体調を壊しそうだったため、飛行機を新たに予約しました。後から聞くと、バスからの眺めは数十時間同じような平原が続くだけとのことで、やめておいてよかったと思います。ただ、何度かバスで長距離移動した際に見た地平線が延々と続く平原の眺めは、一見の価値がありました。

 

東海岸のボストンについてみると、カリフォルニアと全く気温が違いました。カリフォルニアは日本の夏のような暑さでしたが、ボストンはまるで晩秋のような寒さでした。実際、ボストンは10月半ばの段階で早朝は5℃以下まで冷え込むそうです。服を着こみ、体温調節をしました。

 

ボストンはレンガ造りの建物が多く、それぞれの建物の装飾も凝っていて、まるで街全体が一つの作品であるかのようにとても美しく感じました。交通網が整っており、お店も多く、旅始まって以来、はじめて本気で東京より住みたいと思える街でした。

 

ボストン名物の蟹を使ったハンバーグ
ボストン名物の蟹を使ったハンバーグ

ただし残念なことに、物価がとても高いです。例えば、セブンイレブンのポテトチップスは3ドル(約360円)もしました。安めの店でも小さめの袋で1.5 ドルなどです。また、ラーメンをお店で食べようと思ったら10ドル以上が普通です。カリフォルニアはもう少し安かったのですが、それでも日本よりはずっと 高いです。基本的にすべてにおいて物価が高いのですが、衣類だけはこちらのほうが日本より安いかもしれません。

 

泊めてもらった寮の目の前にある教会。ステンドグラスがとてもきれい
泊めてもらった寮の目の前にある教会。ステンドグラスがとてもきれい

ボストンは基本的には高級住宅街で治安が良く、夜に一人で出歩くこともできました。ただ、現地の人に聞いてみると、やはり人通りが少なくて怪しい通りもあるらしいです。また、住宅街を離れた南の方は失業率が高くかなり治安が悪く、財布を持って行ってはいけないそうです。

カリフォルニアと違い、周辺は英語しか使われていないようでしたが、学生の街ですから人種はアジア系も結構多くみられる気がしました。また、ボストンはカリフォルニアとは建築様式がちがうのか、尖塔を持つ教会が多かったです。そういった差が如実に表れるあたり、短期間に複数地域を渡り歩くのは面白いと思いました。まだ見ていない地域も多いので、様々な発見ができればと思います。

 

※東京大学初年次長期自主活動プログラム(FLY Program)
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/academics/zenki/fly/

前回の記事を読む

第1回 「飛び込め、躊躇なく」 世界一周を実現するチャンス
~FLY Program参加を決意したわけ

第2回 誰もやったことのないような世界一周をやってやろう

第3回 受験勉強しながら立てたFLY Program計画

第4回 休学経験者インタビュー

休学中、東北の被災地域のNPOで子供たちへの学習支援活動

~価値ある1年をいかに自分で考えて創っていくか
第5回 なぜ幼児教育を取材テーマにしたか

第6回 休学経験者インタビュー:
世界40ヵ国以上、約300日間で回り、海外で働く人を取材し発信する旅
~生ぬるい自分を変え、同世代にいろいろな選択肢を示したい

第7回 世界一周のための準備
~幼児教育の専門家に会い、本を読み、取材項目をまとめた

第8回 実際に自分たちの手で幼児教育のプログラムを作ってみ
~準備の大切さと予定通りにいかない難しさを実感

第9回 世界一周最初の国、アメリカに到着
 一人旅で味わった、「多様性」の光と陰

第10回 学生寮からのぞいたアメリカの大学生活

第11回 いよいよ幼児教育機関の取材開始!
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第12回 Love to learnを実現する教育の工夫とは
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