高校生の手による“HOTな日本”発信プロジェクト

HOT JAPAN Project

現代人にとって風流とは「心のよりどころ」

自然と調和し、歴史を感じさせるものに風流を感じる現代人

<風流部> 酒井里佳(高校3年)

酒井里佳さん
酒井里佳さん

10月27日開催のHOT JAPAN Partyで、「議題:現代人にとって風流とは何か」の議長を務めました高校3年生の酒井里佳です。

 

私は『風流』と聞けば、苔・盆栽・紅葉………などの侘び寂びと感じるもの、あるいは華美ではないものを多くイメージしました。しかし一方、風流という概念が誕生したと言われる平安時代から江戸時代の人々は、人目をひくような派手な趣向を凝らした物事が「風流」だと感じていたそうです。そして、その時代には風流と侘び寂びは対峙するものとして捉えられていたそうです。現代まで受け継がれ、非常に華やかな印象の強いものも風流と関連があると言われています。では、現代の風流とは果たして何なのか、現代の風流について考えてみよう、ということになり今回の議題が決定しました。

 

沢山の面白い意見が出て、ディスカッションは活発なものとなりました。その中でも特に面白かったのは「赤色は風流か?」という話題でした。着物や浴衣・夕陽・紅葉の赤色は風流だと感じることが多く、逆にカラーペンや普段着ている洋服の赤色はあまり風流だと感じられない、という意見が出ました。

 

話を進めるにつれて思い浮かんだことは、着物は自然の染料から赤色を抽出していたが、現在多く出回っている赤色の服は化学染料によって色がつけられている、ということでした。このことから風流だと感じるポイントは「自然と共に生きること」なのではないか、という意見にまとまりました。他にも多く出た風流だと思う具体例に関しても、ほとんどが自然界に存在するものであったり、人間の手があまり加わっていないものでした。また古くから日本人が親しみを感じているものが数多くあがっていました。

 

結局、現代人にとって風流とは「自然と調和すること」そして「歴史を感じさせるもの」なのではないかとまとまりました。日本には日本らしい歴史ある文化や美しい自然が沢山あると思います。そのことが風流という概念の形成に大きく関わっていることでしょう。風流は食事や睡眠のように生きていく上で必要不可欠なものではないかもしれません。しかし忙しない毎日を過ごす現代人の心に安らぎを与えてくれるような、私たち日本人の「心のよりどころ」のような存在であることも確かなのではないでしょうか。

 

風流を感じる瞬間は人それぞれ違います。何に対して「風流」を感じるかは各々違っても、風流を感じる心をいつまでも大切に持ち続けることはとても意味があることだと思います。自分自身の様々な経験によって風流を感じることができる心の豊かさを養うことこそ、私たちに必要なのではないかと感じました。

 

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