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感想

キノの旅、私の旅

高校1年 本多 ゆず


私は、読書を旅だと考えています。本のなかで新しい国へ旅をするキノと同じく、私もまた本を読むたびに新しい世界へと旅をしているのです。


しかし、現実の世界は違います。学校で友だちグループという名の国にいったん入ったら、その国からはなかなか出られません。簡単には出られない。これは、『キノの旅』の第一巻に出てくる「コロシアム」という話に似ていると思います。


キノは、緑に囲まれた森の恵みの豊かな所だと聞いて某国を訪れます。しかし、いざ入国してみると、そこは入国した者に強制的に殺し合いをさせる国でした。これは誰もが従わなければならない掟で、それを拒否すれば一生奴隷、逃亡して捕まれば死刑になってしまいます。ちょうど、友だちグループの掟に触れた者が、いじめの標的となるように…。


殺し合いは3日かけて行われます。キノは「3日で終わるのなら」と参加を決意し、勝負に勝って生き残り、無事に出国することができます。そしてさらに色々な国をめぐり、どんどん成長していきます。


私も、キノのように色々な国=友だちグループを旅して、たくさんの経験を積みたいと思っています。しかし、現実の世界ではなかなかそうはいきません。いじりのロシアン・ルーレットは、けっして3日では終わらないのです。


どうしたらキノのような旅人になれるのでしょうか。私は、読書という旅を通してそれを知りたい。キノのような旅人になれる知恵を与えてくれる本を、次回はぜひ紹介してもらいたいと願っています。

 

 

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