D:「グローバル人材の育成」グループ アクションプラン
国境なき交流会

中村詩音さん(大阪教育大学附属高等学校池田校舎 2年生)に聞きました

(※学年は取材時)

世界に通用する人を育てるには

中村詩音さん
中村詩音さん

■どんな問題意識がありましたか。

近年グローバル化が劇的に進行し、ビジネスはもちろん、芸術、スポーツなどあらゆる分野において、世界に通用するような人材であることが求められるようになっていると思います。しかし、残念ながら、私たち日本人は世界を舞台に勝負することが苦手とされています。「世界に通用する人材」を育てるには?それを考えたいと思いました。

 

他国の人と刺激し合い、相互理解する機会を

■どんなプランですか。

グローバル化に向けて、英語などの言語の能力を上げるだけではだめで、違う国の人同士で相互理解を深めることが大事になると私たちは考えました。そのために、外国人との交流の場を設けるという結論に至りました。それが、「国境なき交流会」です。

グローバル化に日本がついていけていない原因として、メディアでは教育制度が問題視されます。しかし、私たちは、人の意識を変えることが一番必要だと考えました。そして、意識を変えるには、刺激を受けることが必要ではないかと思いました。その際に、学校で学んだことよりも、部活や興味のある分野などで出会った人と交流して、同じ分野でやっているけれど、すごい活動しているんだなとか、そういうときに受けた刺激が一番大きいのはないかと考えました。それを大きな制度にしたのが、この「国境なき交流会」です。


「国境なき交流会」高校生対象の国際交流キャンプ


1.募集方法:国際系に興味ある人のほかに、スポーツ枠、音楽枠、料理枠など得意な分野別に募集を行う。最初は、各分野での共通点をきっかけとした交流をはかる。

2.長期的な交流を実現させるため、1年単位のプログラムとなる。

3.交流場所:年に3回ほどの開催が理想。オリンピックのように毎回違う場所で回していく。(自国+他国2か国のバランスが理想。自国の紹介という体験ができるとともに、2か国間の比較をすることで価値観や文化の違いを鮮明に感じ取れる)


4.活動内容(イベント)の例
参加者が自国で行う観光ツアーや紹介授業、料理やスポーツ交流、多国籍演奏会など

5.全体の流れ:3回のうち1回は募集の時選んだ得意分野にちなんだ活動、他2回は全く別の活動に、3回とも同じメンバーで取り組む。さらに、3回の活動(イベント)の準備を参加者自身がすることで交流が深まり、参加するだけとは違う達成感と深い人間関係を得られるようになる。

■鈴木先生の話で、考えは深まりましたか?

鈴木先生がおっしゃった「グローバルとは何か」という問いについて考えさせられました。ビジネスでのグローバル化では、必ずしも多様性を意識したブランドが世界に通用するとは限らない。自国のみを対象にしていたものが思わぬきっかけで世界へ進出して人気を得ることもあるという話を聞きました。


■今後、このプランに関して、どんなことがしたいですか?

今回の熟議のメンバーで、このプランを活動につなげることができるとしたら携わりたいかと投げかけたら、携わりたいという返事を数人にもらいました。
そのためにも、同じようなイベントがたくさんあると思うのでそれらを洗い出して、自分たちの案が本当に新しくて存在意義のあるものとなり得るのか確かめたいです。また、国連職員や外資系企業の勤めている大人に今企業が必要としている人物像を直接伺ってみたいです。



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