6月大妻オンライン会議

「今ないものについて考えるときではない。今あるもので何ができるかを考えてみよう」

大妻高校 (東京都)

 

議長:根岸里帆さん(2年生:リアル模擬国連の経験7回)

会議監督:蜷川和夏さん(2年生:同3回)

セクレタリー:永田真悠さん(2年生:同4回)

 

写真提供: 6月大妻オンライン会議
写真提供: 6月大妻オンライン会議

 

■「6月大妻オンライン会議」を実施することになった経緯は

 

コロナウイルスの流行により学校が休校になってしまったのが2月の最後の日で、本来予定されていた学校行事だけでなく、最後に先輩と一緒に会議に出られるはずであった3月下旬の引退会議も中止となり、少しでもいつも通りならできていたイベントなどに参加したいと思っていました。

 

また、在宅期間が長引く中で、勉強以外に何かできることをと思い、学生団体などが主催されているオンライン議論などに参加したうえで、オンライン(テレワーク)上という新しい議論のツール活用の延長線上に模擬国連を乗せることはできないのだろうかと考えました。

 

模擬国連関係の他校生とも「会議できたらいいよね」との話はずっとしていたので、6月の開催校である本校が実際にオンラインで開催できた場合、確実なニーズを担保することができると判断したことも計画を練る段階で後押しとなりました。

 

また、友達や顧問の先生と模擬国連の話はこの計画を立てる前から少し話していたのですが、実際にオンライン模擬国連の企画を進めていくには、綿密に企画として成り立っていることが前提となると思ったので、どのように何を使えばいつもの進行等ができるのかあらかじめイメージしていたものを、企画書に練り上げていきました。(根岸さん)

 

 

模擬国連は密閉、密集、密接のアクティビティであり、この状況下では到底普段通りの開催はできません。会議が続々と延期・中止になる中、不安に思う声は私たちの耳にも届いていました。このまま諦めて中止にするわけにはいかない、どうにかして開催できないか、と考えあぐねた結果、今回のオンライン会議を実施する運びとなりました。単に模擬国連に関わる機会をコロナに邪魔されたくない、というのもありましたし、自分たちのチャレンジ力を試してみたいというのもありました。(蜷川さん)

 

 

■今回のオンライン会議のルールはどのように決めましたか

 

三つのステップでルール作りをしていきました。最初が名付けて「ホワイトボード構想」、次により具体化した企画書の作成、最後に会議細則やプロシージャ-を書いていくうえでの細かい調整です。

 

「ホワイトボード構想」の段階では、自分の中で、何がどの媒体を使えばできるかをある程度イメージし、友人と共有したうえでどこに改善点があるのかを埋めていきました。また、会議に関わる細かいアイデア(国のプラカードの代替案、PPP(Position and Policy Paper)の形式など)も随時加えつつ、次に述べる模擬国連の基軸となる三つのpartごとに詰めていきました。

 

模擬国連をオンラインでやろうと考えた場合、三つのpartに分けて考えていくことができます。

 

(1)全体議場で大使全員が集まった状態で行うもの(公式討議、モデレートコーカス)、

(2)各グループに分かれて議論していくアンモデレートコーカス、

(3)そして準備や細かい動作であるPPPやNP、メモ回しなどです。

それらの外枠、ベースをホワイトボードにまとめていきました。

 

この段階では、(1)と(2)で使う媒体をある程度絞り(Google meet、Zoom、Microsoft teamsなど)、各媒体の収容人数や使い方などがわかりやすく、それぞれの(1)、(2)を進行するのにやりやすい媒体を選びました。(3)の準備段階に関わる事柄に関しては、今の中高生が学校などで使い慣れているのであろうグーグルクラスルームに一括でまとめたほうがいいのではなど、(1)~(3)に関しての、ホワイトボード構想の中の部分をフロントのある程度の進行も含めるように書いていきました。

 

また、企画書を書くうえで、オンライン会議開催をするにあたって、先生に承諾をいただくのですが、その際に質問をいただきそうな点や問題点、メリットやデメリットなどもそこにまとめ、フロントが自分たちの構想を網羅できている状態にしようと心がけていました。

 

そして大使の応募が終了し、会議が近くなっていくにつれて会議細則を作成し、細部の大詰めや決議案、モデの内容などを固めていきました。これが実際のプロシージャ―と会議細則です。

 

参考にさせていただいた会議は、今まで自分たちが参加した会議全てなのですが、模擬国連はある程度プロシージャ―(議事進行)や会議細則がどの会議でも共通しているため、特にこの会議という特定のものはありません。また、学校の授業がオンラインに切り替わりつつある段階だったため、学校の先生方がどんなツールを使い、グーグルクラスルームはどう動かしているのかを参考にさせていただきました。(根岸さん)

 

会議細則

プロシージャ

 

 

 

■進行やルールを決めるにあたって、リアルの模擬国連と比較して残した点・変更した点は

 

[オンラインでも残した点]

公式討議、非公式討議ともに、なるべく通常の会議と変えたくないと思っていたので、オンラインではできないかもと言われたことに対しても必死に打開策を探しました。結果としては、細かく見ると同じ方法だったところはないともいえるかもしれませんが、投票方法などを除けば議長の議事進行の文言、動議の募集、公式討議などはほぼ通常と同じだったと思います。 (永田さん)

 

 

具体的に、オンラインでも必ず残そうと思っていたことは模擬国連における中枢、公式討議である「スピーチ」でした。企画段階では、模擬国連という形に縛られずにただの「グループでの話しあい」という形式でも得られるものはあるのではと考えていましたが、「模擬国連会議」と銘打った時点でスピーチがなおざりにされることは真っ先に避けなければならないことだと判断しました。

 

当日はマイク操作の不備等がないように前々から大使に呼びかけたり、操作方法について示した文書やスライドを作ったりしたことで、想像以上にスムーズにスピーチが進みました。普段はどうしても話し合いの中心となるアンモデが重要視されてしまい、スピーチをついおろそかにしてしまいがちですが、今回は特性上モデ・アンモデ前に大使同士意見をしっかり理解しあうというのが重要になるような会議だったため、大使の皆さんには今一度スピーチの重要さをわかっていただく機会になったと思います。

 

また、NPやメモは当初ない方向で考えていましたが、フロント内で話し合っていく中で「オンラインで大使間のやり取りが制限されている」状況をできるだけ改善しようと思い、情報伝達の方法を増やす目的でNPは事前にクラスルームへ各大使投稿・メモはGoogle Form入力という方法をとりました。(蜷川さん)

 

 

 

[変更した点・工夫した点]

 

変更点は、目立ったものだとやはりアンモデレートコーカスのグループごとの議場分けになると思います。現地なら国の呼び込みや、好きなスペースに好きなグループを作ることができると思うのですが、オンラインでは画面上で結局のところは二次元の世界なので、スペースを自由に使うということができません。そのため、あらかじめ一つのグループごとに一つのオンライン議場を新しく割り振るという形式にしました。また、呼び込みができない分、あらかじめ、議長裁量でグルーピングを明確に行うモデレートコーカスを取ったことも変更点といえるのかもしれません。

 

変更点としてもう一つ上げるならば、フロントの負担、大使へのわかりやすさのために、資料共有をすべてグーグルクラスルームで行ったことが一番だと思います。個人情報の洩れに気を付けてメールアドレスを扱うフロントメンバーを直前まで三人に絞っていたため、メールでの各大使への連絡はかなり負担となるということ、そして全体議場やアンモデの議場がリンクからオンライン議場に入っていくため、一括で議場を共有できるものがあった方がよいとのことでグーグルクラスルームを活用しました。

 

工夫した点は、一番はメモ回しです。グーグルクラスルームの教師と生徒の機能の都合上、生徒間(=大使間)でのメールのやり取りが一切できなかったのですが、外交がやりづらいオンライン会議に加えてメモ回しができないということはかなり大変になると思ったので、グーグルフォームを使ったメモ回しを考えました。

 

メモというよりは、各国にメモの受け取りポストとしてformを持ってもらい、メモを送りたい国がその国のform(ポスト)に内容を送信するという方法です。あらかじめフロントが53か国分メモを用意し、編集者として招待していくのは大変だったのですが、大使同士が個別の連絡先を共有せずとも、アドミニやフロントを介さずともメモのやり取りができるという点では画期的な発明だったと思っています。

 

また、普段のアンモデで目にする誰かしらが持っているホワイトボードでまとめるなどの作業が難しいと思ったので、グーグルドキュメントの共有機能をフルに活用しました。普段ならだれか特定の大使のみが書き進める決議案も共有できるようにしていたことで、no one behind(誰も取り残さない)というあり方が達成できたのは良かったなと思っています。

 

変更点、工夫した点というわけではないのですが、やってよかったなと思うことは、大使を含むグーグルクラスルームとフロントと先生のみのクラスルームの二つを並行利用していたことです。フロント同士で資料を共有したり、議場のリンクを張り付けたりといった作業は、SNSでは限界があり、フロントのみで共有するという点でもグーグルクラスルームを別で使っていました。とても良かったです。(根岸さん)

 

 

■今回のオンライン模擬国連の準備にあたって、一番注意したこと、練習を重ねたことは

 

基本的なことですが、一番注意していたことはフロントの端末がダウンしてしまわないかということでした。何度もフロントの中でシミュレーションをしていたのですが、オンライン会議は主催者の端末の負担がとても大きく、何度もダウンすることもあり一番注意といいますか、恐れていました。

 

また、Google Classroomで何か資料や連絡をするときは、送信ボタン一つで一度に100人に連絡が届くので、自分の書いている内容が適切であるのかどうかなどに細心の注意を払っていました。

 

大使の個人情報に関しても同様で、会議に参加する条件が、大使が学外のgmailアカウントを持っていることだったのでミスなどで個人の情報がフロントの外に漏れてしまわないように本当に気を付けていました。

 

準備段階で練習を重ねていたことは、自分たちが当日使うグーグルミートやzoomを使いこなせるようにいろいろ機能を試してみたり、シミュレーションを繰り返していたことだと思います。フロントメンバーと打合せをするときも極力使用する媒体で話すようにしていました。

 

フロントメンバー5人のうち、他校生2人はフロント経験があったのですが、当の私たちは完全に初心者だったため、フロントのイロハを1から10まで教えていただきました。また、本校の先輩でフロントをなさっていた方にも色々とアドバイスをいただきました。

 

現地の会議でのフロントとの比較はできないのですが、大使の議論を妨げることなく、オンラインや端末などの技術的なトラブルや不具合以外で問題のないように意識していました。(根岸さん)

 

 

オンラインという、誰もが不慣れで不安に感じているであろう状況の中、疑問点をうやむやに残さないよう心がけていたため、大使から送られてきた質問にはなるべく早く返すようにしていました。

 

また、全ての参加者が当日の流れを理解できるように、オンライン会議用のプロシージャ、会議細則、媒体説明などを一から作成し、クラスルームで共有しました。自分たちは企画者としてある程度媒体の使用法については理解できていましたが、オンラインに慣れていない大使にはどう伝えるのが最善なのか、相手の立場に立って考え説明するように気を付けていました。

また、当日予想される不具合報告をピックアップし、対応方法を用意していました。(蜷川さん)

 

 

大使の皆様になるべくストレスがかからないようにすることです。ただでさえオンラインという慣れない状況の中、どうしたら皆様にリラックスして会議に参加していただけるかということを軸に動いていた気がします。アンモデの際、どのようなグルーピングになるのかそれぞれの国について調べてみたり、動議の募集や投票などオンラインの機能で何ができるのかどうしたら効率よく進められるのかフロント全員が常に考え、試していた気がします。(永田さん)

 

 

■当日の進行で心がけたことは

 

先生の方からもご指導いただいていたのですが、まずは、議論の流れを止めないということを終始意識していました。準備段階では、大使や他校の顧問の先生方からいただくメールにも即対応していたのですが、当日は完全にその作業を会議監督に任せ、私自身は議事進行に徹していました。また、オンラインに慣れている人もいれば苦手な人もいらっしゃいますから、各議論のタームに入る前や、会議開始前に大使を含めての動作確認を全体でしたりと、情報や注意がすべての大使に行き届くようにしていました。

 

その点で、「ずっと耳で議長の話を聞いていても入ってこないと思う」とのご指摘を先生より受けておりましたので、目と耳の両方でついてこれるように、フロントであらかじめ必要な内容を記載してあるスライドやリストを作成し、画面共有で表示しながら自分がアナウンスしていくというやり方を取っていました。

 

会議が進むにつれて、会議細則やスケジュールの変更の必要がある点に関しては、適宜わかりやすくファシリテートし、大使が常に把握できているようにしました。Point of orderが出されることがとても多かったのですが、その時々に適切な対応ができたように思っています。

自分自身がフロント初心者だったこともあったのですが、フロントの大切さと普段の会議でいかに上手に議事進行されているかを知って、これまでの皆さんの素晴らしさを実感しました。(根岸さん)

 

 

■当日の進行で、一番大変だったことは

 

一番大変だったのは、議長裁量でのグルーピングのためのモデレートコーカスでした。アンモデの議場、グループ分けを行うことを目的として取っていたのですが、自分のグルーピングのイメージになかった分け方も提案していただき、どこにグルーピングの統括を持っていくべきか進行に悩みました。当初予定していた30分を大幅に超え、約一時間前程度時間が長引かせてしまったことなどと自分自身への反省点は尽きることがなく、乗り越えられたかと問われれば答えはNOだと思います。

 

それでも当日集まったフロントメンバーと先生の方で話をまとめ、会議監督からモデの流れを打診するまとめがあったので、次のアンモデへの道筋を作ることができました。モデで大変だった時に背中を押してくれたのは、このように仲間への信頼感だったと思っています。(根岸さん)

 

 

ネットの不具合対応です。会議を始める前から、何かしらのトラブルはあるだろうと考えていたのですが、当日は想像以上に多くのアクシデントに見舞われることとなり、正直とても焦りました。事前に起こりうるトラブルについての解決方法を幾つかピックアップしていたので、ある程度のコメントやメールにはすぐに返信することができましたが、中には生徒だけで対応しきれない問題もあり、その場にいた先生方にお力添えをいただき、フロント一同一丸となって何とか場を保っていました。

 

中でもGoogle Meetからzoomに使用媒体を変更することになった時は、予定していた操作方法等が大きく変わることとなり、その場の緊張感が一気に増しましたが、もしもの時のためにzoomについても前々からフロント内で練習をしていたので、どうにか持ちこたえることができました。

 

事前の周到な準備とフロントの団結力が、当日の運営に影響したのだと思います。(蜷川さん)

 

個人的なことになってしまうのですが、自分の端末がダウンしてしまったことです。私は、当日はセクレタリーという仕事で、主にスライドの表示を担当していたのですが、その命ともいえるパソコンがダウンしてしまったときはとても慌てました。ですが、スマートフォンとの併用で何とか持ちこたえることができたので良かったです。

 

あとは、大使の皆様からたくさんのpoint of orderが出たことです。予想だにしていなかった質問が来た時に、その都度フロントで話し合ったり、先生に助言をいただいたりして、とても大変だったのですが、個人的には会議をやってる!という実感が持てて楽しい時間でもありました。(永田さん)

 

 

■オンライン会議にしてよかったと思うことは

 

私事になりますが、昨年末の12月会議から約半年ぶりの模擬国連だったため、画面越しではあったとしても、見知った顔の皆さんにお会いできたのが嬉しかったです。

 

現地の会議とは違って、オンラインでできることできないことを見つめ直す機会であり、同時に人に伝えること、リアルタイムで配信される自分の言動に気を付けようという意識がとても強くなりました。オンラインの会議は、一対一で話すことができませんし、相手の顔が見えない状態での進行で不安は多くありました。しかし、オンラインだからこそ、いつも以上にふさわしい言動や人との対面でのコミュニケーションの尊さを学びました。

 

オンラインだからこそ気を遣う丁寧さと、インターネットという利便性、合理性の両面を活かすことで、普段とは違うやりやすさがある会議だったと思います。(根岸さん)

 

 

何よりもまず、大使の皆さんがこの会議を開催したことに対して感謝してくださったことです。会議後アンケートでの温かいコメントを見て、今までの苦労が報われた気がしました。

 

また、「システム上 2人同時に話すということがなく、アンモデ時は全員平等に発言権がありグループ内の混乱が避けられた」「細かなことでもグループの役にたてたので達成感がいつもよりあった」等の意見もいただきました。通常会議では成しえなかった点が、意外にもオンラインにすることによって改善されていて驚きました。

 

そしてもちろん、全てをオンラインで実行することによって「紙の消費」を減らすことができました。今まで国際問題について深い議論をしながらも、NPや決議文書配布などで多くの紙を使用していました。仕方のないことではありますが、SDGsの15条(陸の豊かさを守ろう)等には反している行為です。この方が使いやすかったという方も多くいらっしゃったので、これからのオフライン会議においても一部活用していけたらいいなと思います。(蜷川さん)

 

 

資料の共有をGoogle Classroomで行えたことと、フリードキュメントで共同編集が可能になったことです。特にフリードキュメントについては、大使の皆さんが予想以上に活用してくださいました。

 

普段の模擬国連では、決議文書の共有にUSBを使ったり数人で同時に同じものを編集できなかったりしますが、フリードキュメントは大人数での編集が可能なので、効率が良かったという意見を何人かの大使の方からいただきました。

 

また私個人としては、オンラインであるが故の不都合や不便さとの戦いの中で、刻一刻と変わる議場の状況や大使の皆様の要求を聞きながら、臨機応変に対応する力を養うことができました。

 

オンラインという慣れない状況の中で、大使の皆様もフロントを温かく見守ってくださり、フロントと大使の皆様との団結というのも、オンラインならではだったと思います。(永田さん)

 

 

■オンライン会議を計画・実行した感想

 

スマホとパソコンにつきっきりになった約1か月間で、本当に大変でしたが、振り返ってみるとそれを上回るほどにすべて楽しかったです。オンライン会議の計画から開催まで、感謝なくしてはならないほど多くの人に支えていただきました。ありがとうございました。

 

実際に応募フォームに申し込んでくれる大使を見ては喜び、アンケートでのフロントへの応援メッセージを見ては嬉しくなりました。当日の反省点ももちろんありますが、何よりプロジェクトを立ち上げここまで来させてもらった者として、達成感と安堵感がとてもあります。

 

また、大使以外で会議に関わったのはこれが初めてだったため、議場を俯瞰したり、大使としてふさわしい姿について考えたりと、普段とは違う視点から模擬国連を見つめることができました。今回を通して学んだ多くのことを次に会議に参加するときに活かしていきたいと思います。

 

当日参加してくださった大使の皆様には共有しましたが、ヘミングウェイの言葉で「Now is no time to think of what you do not have. Think of what you can do with that there is. [今ないものについて考えるときではない。今あるもので何ができるかを考えてみよう]」というものがあります。

 

オンライン模擬国連は、まさにコロナウイルス流行で私たちが学ばされた「今ないものを工夫して生み出す」という新しいあり方が具現化されたものではないかと思います。無意識のうちにあたりまえだと思っていた事柄、存在のすべてが、かけがえのないものであるということに改めて気づかされました。

 

重ねてとなりますが、今企画、オンライン模擬国連に関わってくださった皆様本当にありがとうございました。オフラインの会議で大使としてお会いできる日を楽しみにしています。(根岸さん)

 

 

ゼロからすべてを作っていく、という体験は私にとってこれが初めてでした。大幅な変更点の繰り返しや、ほぼ毎日ある作業・会議に疲れなかったわけではありません。ですが、その疲労感以上に、仲間と共にプロジェクトを成功に導いていくという取り組みは本当に楽しいものでした。お互いにアイデアを出し合い、計画をどんどんブラッシュアップしていく工程に魅力を感じることができました。この経験は将来の自分の進路にも大きく関わっていくことになると思います。

 

ICT の技術発展がめざましく、また、このコロナ禍でオンライン○○が浸透しつつあるような今だからこそ、生徒が主体となってオンライン上で行われる議論は非常に有意義なものであったと感じます。そして、先行きが全く見えないこの状況下でこのような会議を実施したことで、今後の皆さんの模擬国連活動に貢献できていたなら嬉しい限りです。

 

最後になりましたが、当日オンラインという環境に順応し、的確な行動をとってくださった大使の皆様、そしてここまでご協力くださった先生方、本当にありがとうございました。ごきげんよう。(蜷川さん)

 

 

オンライン模擬国連という初めての試みに、こんなにたくさんの方に興味を持っていただけたことがとても嬉しかったです。

 

新型コロナウイルスの流行という、誰もが予想だにしなかった状況に世界が包まれ、大勢で集まることができない中で、このようにオンラインで会議を行ったということは、意義のあることだったのではないかと思っています。今ある状況の中で果たして自分に何ができるのか、今ある時間をどのようにすれば有効に使えるのか考えることの大切さを、今回のオンライン模擬国連全体を通して実感しました。

 

私自身、プロジェクトの計画から実行までを、こんなに主体的に行ったことはなかったので、一つのことを最後までやり遂げることの難しさや大変さ、それ以上の達成感というものを味わうことができて、とても嬉しく思いました。様々なアクシデントに見舞われる中、フロントのみんなで話し合ったり、先生方の助言をいただいたりすることが不可欠でしたので、協力し団結することの大切さ、尊さを実感できました。

 

最後に、オンライン模擬国連にご理解、ご助力いただきました全ての皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。(永田さん)

 

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