移民問題を「自分のこと」として考え、議論を交わした熱い2日間

第3回全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)

 

「高校生の 高校生による 高校生のための模擬国連大会」、全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)。第3回となる今年は、全国から過去最多の100校、約650人を迎えて、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました(8月7日・8日)。

 

今回の議題は「国際移住と開発」、つまり移民問題です。今年4月に出入国管理法が改正され、単純労働に従事する外国人労働者の受け入れが始まりました。今後私たちは、今まで以上に様々な文化や背景を持つ外国人と共存していくことになります。

 

一方で、ヨーロッパ諸国やアメリカでは、近年中近東やアフリカ、中南米からの移民の増加が深刻な社会問題となっています。また、移民を送り出す側の国では、高度な労働力の流出が、自国の産業や経済の停滞をもたらしており、国際的な取り組みが急務となっています。

 

今大会は出場チームが多かったため、80か国近くが集まった会場もあり、まさに実際の国連の場に近い会議となりました。

 

みらいぶでは、今回模擬国連への参加が1回以下の大使が参加した、初級者向け会場の2日間を見学しました。何もかも初めての経験を通して、大使たちはどんなことを学んだのでしょうか。

 

[第1日]

移民・難民問題は気候変動やテロと同じく、国を超えた待ったなしの問題

 

今回の大会は、2年ぶりに国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されました。開会式が行われた大ホールは、全国から集まった大使や、この大会の運営にあたる高校生スタッフ、引率の先生方の熱気に包まれました。

 

開会式では、国際連合事務次長・軍縮担当上級代表の中満泉氏からのビデオメッセージが紹介されました。その中で、中満氏は、移民・難民は気候変動やテロと同じく国を超えた問題であること、世界には約2億5800万人の移民がいて、彼らの安全で合法的な移住は、まさに喫緊の課題になっていること。一方で、移民の母国への送金は、ODA(政府開発援助)を上回る額であり、母国の経済の枠組みにゆがみを生じかねないことなど、様々な問題点を指摘されました。

 

近年、国連では2016年9月の「難民及び移民に関するサミット」で「難民への支援を国際社会が公平に分かち合っていく」ことを確認した「ニューヨーク宣言」を全会一致で採択したり、「難民への支援を国際社会が公平に分かち合っていく」ことを目指して2018年12月にグローバルコンパクト」を採択したり、と移民・難民問題への取り組みを模索しています。しかし、その一方で欧米諸国では増え続ける移民・難民に対して国内の反発感情が高まり、対策の空洞化が懸念される状況となっています。いろいろな意味で難しい問題なのです。

 

今回の議題「国際移住」の論点は、

 論点(1)頭脳流出 [自国の開発に必要な人材が国外へ出て行ったままになることの改善]

 論点(2)非正規移民 [非正規移民を人道的に保護しつつ数を減らしていく手段を考える]

 論点(3)困難に直面する移民の保護[移民が直面する労働環境や差別等の困難な状況の改善]

の三つです。ただし、国内移住や移民が母国に送金する際のコスト、難民に特化した問題についてはアウトオブアジェンダ(議論の俎上に上げない問題)となります(※)。

 

※[参考]「2015年度第九回全日本高校模擬国連大会議題概説書Background Guide」Global Classroom編

         「2019年度第3回全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN)議題概説書補足」 AJEMUN編

 

 

開会式の後、一般会議(模擬国連経験3回以上)3会場と初級者会議(同1回以下)2会場に分かれて、いよいよ2日間の会議が始まりました。

 

■初級者会場の2日間レポート

[第1日]80か国近い参加国の議論が始まった

 

初級者向けのE会場には、77か国が参加しました。これだけの規模だと、日頃はなじみのない中央アジアや中南米、アフリカの小国も入ってきます。教育模擬国連の国の割り振りはランダムなので、担当国が決まって「…この国ってどこにあるの?」と途方に暮れた人もいたかもしれません。

 

この会場では、模擬国連を過去に1回経験したことがある人が数人だけで、その他は全員が今回が初めてです。フロント(議長、会議監督、書記官)は、模擬国連経験者の高校生が務めます。総勢150人以上の大使が国名のアルファベット順に着席したところで、フロントからPower Pointを使って会議の進め方とルールの説明がありました。

 

この説明はE会場のフロントのメンバーが、模擬国連経験の浅い参加者に会議の流れをわかりやすく説明するとともに、会議を進めるにあたって問題になりそうなのはどんなところか、そのために何を知らせておいた方がよいかということを、考えて作ったものです。

 

この説明の中で、フロントからは、

・わからないことがあったら、フロントにどんどん聞こう

・今この時からは自分たちは一国の大使であり、国民やその国の経済を背負っていることを意識しよう

・相手と意見が対立しても、リスペクトの中から解決を見出していこう

という声掛けがありました。特に2つ目と3つ目は、会議を進めていく上で大使として必ず備えていなければならない(そしてしばしば忘れがちになる)姿勢です。

 

今回の会議では、1日目の15時にWP(Working Paper:作業文書)を、2日目の13時20分にDR(Draft Resolution:決議案)を提出します。WPには 提出国(リーダー国)3か国、スポンサー国17か国が、DRには提出国3か国、スポンサー国21か国が必要です。スポンサーの兼任はできません。参加国が多く、限られた時間の中でこれだけの国の合意を取り付けるためには、交渉がかなりたいへんそうです。。。

 

PPPでまとめた自国の立場をもとに、合意形成を目指す

 

丁寧な説明の後、11時15分から会議が始まりました。会議の進行のルールで、議場からの動議(motion)が必要なところでは、フロントから「〇〇という動議を出してください」というアドバイスがあり、それに従って動議を出していく形です。最初に公式討議(スピーチ)の募集をしてスピーチの順番を決め、12か国がスピーチを行った後、非着席動議(アンモデレートコーカス:アンモデ)となりました。

 

アンモデの目的は、席を立っていろいろな大使と自由に交渉するとともに、成果文書を作成することです。自分たちの国と意見が合いそうな国を見つけてグループを形成したり、逆に意見が対立する国とどこに交渉の余地があるかを推し量ったりする、とても重要な時間です。

 

アンモデは、とても友好的に始まりました。フロントのお話では、この議場の大使の皆さんは、非常によく調べて、PPP(Position and Policy Paper)を丁寧に書いてきていたそうです。そのため、意見交換も活発に行われていました。

 

 

50分のアンモデ(40分+10分の延長)の後は昼食と休憩です。大使の皆さんは、休憩時間も自国のプラカードを手元に置いて、様々な国に積極的に声をかけて話し合っていました。この休憩が終わる頃から、だんだんグループが形成されてきました。

 

 

10以上のグループはできたものの、Working Paperのまとめは難しい…

昼食後はスピーチの後、アンモデが採択されました。午前中に比べて、同じような国益・立場を共有する国が集まって話し合うところが増えてきましたが、ここへきて、少し困ったことが出てきました。

 

14時頃の時点で、E会場には大小約10個のグループができていました。この日は、15時には論点1から3について具体的な政策を文書(=WP)にまとめ、文言一つひとつについて17か国以上の合意を得た上で提出しなければなりません。しかし、話し合いは進められていますが、WPの文章をまとめる作業がなかなかできていません。また、具体的な文言の調整段階になって、「やはり自分たちの国の主張とは違う」とグループを出てしまう国もあり、なかなかスポンサー国も確定しません。

 

そこで、フロントの裁量でアンモデを切り上げ、10分間の着席討議(モデ)を行うことになりました。ここでは、まだスピーチを行っていない国を中心に自国の立場を手短に話して議場全体で共有し、その後再びアンモデを継続してWPの作成を行いました。

 

最終的に、15時までに2本のWPが提出され、フロントのチェック(ディレクチェック)を経て、両方が受理されました。

 

議題が目指すものをつかんだ交渉をすることの大切さ

大使の皆さんは会議のために十分な準備を行い、アンモデでもお互いの意見をよく聞き合って、よい交渉ができていたように見えました。それでも、せっかく準備してきた自国の政策をWPという形で提示することができなかった国が多かったのはどうしてでしょうか。

 

模擬国連に初めて参加するときに、どうしても陥りがちなポイントについて説明しましょう。

 

まず、交渉の際に意見を聞いてもらったり、共有したりすることに一生懸命で、対立点の確認や折り合いをつけることまで進まなかった、ということがあります。国益を守るためには、同じ立場を共有できる「仲間」を見つけることも大事ですが、意見が異なる国とも折り合って巻き込むことで、国益に沿う決議案への賛同者を増やしていくことも必要になります。ココだけは譲れないという点を守りつつ、意見が異なる部分についても、「落としどころ」を探すことを大事にしなければいけません。

 

また経験が少ないと、アンモデのときはどうしてもペアで一緒に動きがちです。結果的に接触できる国の数も少なくなり、いろいろな国に意見を伝えたり、逆に話を聞いたりする機会が少なくなります。ペアで分担を決めて、グループ内での議論に参加すること(内政)と、他のグルーブや大使との交渉にあたること(外交)を同時進行で行えることが理想です(※)。もちろん、ペアのチームワークが重要なのは言うまでもありません。

 

※模擬国連には、ペアではなく大使一人で参加する形式もあります。今回も、一人で参加して頑張っていた大使もいました。

 

そして、議題が何を目指そうとしているかをきちんととらえることが重要です。今回の「国際移住と開発」は、国連総会経済・財政委員会(第二委員会)の議題で、「国際移住がもたらすマイナスの影響を最小化しつつ、プラスの影響を最大化すること」が目標です(→これは議題解説書にも書いてあります)。

 

マイナス部分を解決することが直接の目的ではなく、総体として世界経済にとってプラスとなることを目指すよう、話を運ぶ必要があるのです。今回、なかなかWPのまとめに向かえなかったのは、論点3の「困難に直面する移民の保護」に関する議論に力を入れるあまり、世界経済全体がよい方向へ向かうという視点が少し不足していたところがあったのかもしれません。

 

伝える工夫・聴く姿勢

自分たちが準備してきたことを、できるだけ多くの国にわかってもらうためには、自国の紹介や政策や立場をわかりやすくまとめたネゴシエーション・ペーパー(Negotiation Paper:NP)が有効ですが、一方で絶えず変化する議場の状況をつかんで共有することも重要です。模擬国連の議場ではインターネットの使用が禁止されているので、SNSでスレッドを立てて情報交換するということはできません。

 

そのため、各議場ではホワイトボードや付箋、模造紙など様々なツールを使って、交渉に役立てている大使が数多く見られました。

 

ただ、NPや、付箋などの各種のツールは、会議によっては禁止されることもあります。そのため、まず大事なのは、どんな場合でも自分たちの政策や「ココだけは譲れない」という点をわかりやすく話せる準備をしておくこと。そして、相手から必要な情報を聞き出すための問いをたくさん持っていることです。これは、模擬国連に限らず、交渉の場面では必要不可欠なことです。

 ※このコーナーの写真は、E会場以外の議場のものも含まれます

 


 

 

[第2日]自国の立場をDRに反映させることを目指そう! 

会議2日目。今日は昨日提出されたWP(Working Paper)をさらに検討し、内容をブラッシュアップしてDR(Draft Resolution:決議案)を提出し、採択にかけることを目指します。

 

朝の議場では、顔見知りになった大使同士がにこやかに雑談したり、今日の進め方を確認し合ったりする姿が見られました。

 

会議の最初に昨日提出された2本のWPが全員に配布され、内容についてフロントからコメントがありました。2つのWPに共通してコメントされたのは、PPPできちんと調べてきたことがなかなか反映されていない国が多いということでした。交渉の中で、相手の国の意見を聴くのは非常に大事ですが、それは自国の国益を守るための意見を出し、立場を守ることがあっての上のことです。自国の立場を知ってもらうためには、まずそれを伝える努力をしようということでした。

 

 

もう一つの大事なポイントが、DRとWPの違いです。DRとWPの大きな違いは、WPがあくまで作業文書として、そこまでの議論の大筋のまとめという位置づけで、多少の抜けや漏れがあっても受理される(もちろん、内容が詰められているのに越したことはありませんが)のに対して、DRは各論点に対する政策がきちんと提示され、その文言についても、全スポンサー国の合意を得ていなければなりません。さらに今回の場合WPは、スポンサー国が17か国だったのに対して、DRでは21か国です。そのため、昨日よりもさらに多くの国を巻き込むことが必要になってきます。グループ内の意見をまとめて文書の内容をふくらませつつ、交渉可能な国にもできるだけ接触していかなければなりません。

 

フロントからは、今回のDRについては細かい書式にこだわらず、参加国の意見をしっかり盛り込んだ政策を書くようにというアドバイスがありました。ただし、その中で「前文」と「主文」をしっかり分け、前文には問題点とやりたいことの理想的な方向性を書くこと、主文ではどのような政策や体制を作るかを具体的に示すこととされました。

 

また、朝の議場で印象的だったのは、メモ回しでした。昨日の間にWPを読み込んで、自分たちだけでなく他のWPのスポンサー国に対しても「〇〇について相談したいです」というメモをたくさん準備してきた国がいくつかありました。結果的に、そのような準備をしてきた国は、DRのまとめに対してもリーダー的な役割を担うことになっていました。

 

DR提出に向けて「詰め」の交渉へ

午前中の会議では、スピーチに続いて論点別にモデ(着席討議)が行われました。ここでは、まだスピーチをしていない国を中心に、自国の立場を1分間ずつ話していき、各国の立場を共有してからアンモデ(非着席討議)に入りました。DRの提出は13時20分。途中で昼食時間もはさむので、交渉時間は長くありません。

 

アンモデが始まると、フロントのメンバーは交代で議場のいろいろなグループを回って、どのグループでどんな議論が交わされているか、どのグループにも加われず「会議難民」になっている大使はいないか、ということにきめ細かく目を配っていました。特に、この時間帯になるとグループが大きくなっていろいろな立場の国が入ってくることで、逆にグループ内に対立が生まれることも出てきます。今回のフロントのメンバーの方針は、「大使たちが自分たちで解決できるところはできるだけ介入せず、どうしても難しい場合だけ声をかける」ということでした。話し合いに加わる国が増えていくことで、1日目はバラバラに見えた議場が、徐々に大きなグループにまとまっていきました。

 

議場を引き付けるスピーチの工夫

スピーチは、一定の時間で自国の立場や政策を会場全員に伝えることができる、非常に重要な機会です。ただ自国の意見を話せばよいというわけではありません。会議の中でのタイミングや議論の内容によっては、前もって準備してきた内容がそのまま使えるとは限りません。

 

また今回の議題では、移民送出国と受け入れ国で、受け入れ国の方が経済や軍事の点で優位に立つ場合が多いため、交渉の場ではどうしても受け入れ国のパワーが強く働きがちになります。そんな中で、「私の国は経済的に困難な状況(あるいは、近隣国との紛争状態)にあり、多くの移民や難民を送り出しています。困っています。受け入れ国の皆さん、援助をしてください」とだけ言っても、win-winの関係を作り出すのは難しいでしょう。

 

そんな中で、2日目午前の最後のロット(グループ)のスピーチで登壇したモロッコ大使は、「移民問題をぶっ壊す」というキャッチーな一言で場の空気を変えました。モロッコの主張は、経済特区を作ることでした。そのために、国際間で「次世代型国境を作る」ということを協議することを通して、それぞれの課題を解決していこう、と訴えました。政策を一つの国の主張としてでなく、全ての国の利益のために、ということを示すことで、結果的に多くの国を巻き込むことにつながりました。

 

その後は、DR提出に向けて活発な意見交換が続き、最終的に締め切り時間の13時20分までに3本のDRが提出されました。採決の結果、3本とも過半数の賛成を得て採択されました。

 

参加して初めてわかる、模擬国連の醍醐味

会議終了後は、フロントによるレビュー(振り返り)が行われました。フロントのメンバーや、議場担当の先生からは、2日間の会議でこの議場の大使たちが頑張ったことや、今後さらに注意するとよいことなどのコメントがありました。

 

この議場は、前にも述べたように、ほとんどが模擬国連は今回が初めて、という人ばかりでした。大使の皆さんには、緊張とともに実際に交渉することの難しさや、思い通りに進められない歯がゆさ、焦りもあったことと思います。それでも、最後に議長が「今回の模擬国連、楽しかったと思う?」と聞いた時、ほとんど全員が手を挙げました。学校の授業では出てこないようなこと、今までの生活では意識したことのないようなことを一生懸命調べ、初対面の人と突っ込んだ議論することの醍醐味は、やってみないとわからない、そしてやってみて初めてわかることなのです。

 

2日間の張りつめた会議は、大使たちの笑顔と大きな拍手で閉幕しました。

■印象に残るスピーチで、大使の互選によってE議場の最優秀賞に選ばれたモロッコ大使の皆さんに聞きました。

郁文館グローバル高校[東京都] 

上永野裕真くん(1年)、吉田遼くん(3年)

 

インタビューはこちらから

 

 

■議場をまとめて大きな成功に導いたフロントの皆さんに聞きました。

 

取材を終えて~地球市民としての第一歩を踏み出そう

今回の議題「国際移住と開発」は、2015年に開催された第9回全日本高校模擬国連大会(第9回全日)の議題でもありました。この時の会議設定は、2015年11月14・15日(第9回全日の開催日)でしたが、今回は2019年8月に設定されました。この間、冒頭の中満氏のビデオメッセージにあったように、移民問題に関する国際情勢は大きく変わっています。

 

その背景の一つが、SDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))です。SDGsは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2016年から2030年までの国際目標です。第9回全日の時には、ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)でしたから、会議の前提となる議論の枠組みそのものが変わっています。

 

SDGsの17の目標の中で、今回の議題に関係があるのは開発目標8 「働きがいも経済成長も」と開発目標10 「人や国の不平等をなくそう」で、今回の議論もこの目標達成を目指すことになりました。このように、国際問題解決への取り組みは、時期やその時の国際情勢によって大きく左右されるのです。

 

 

移民・難民問題へ国際的な注目を集めるきっかけになったのが、2015年9月にトルコのリゾート地の海岸で撮影された、シリア難民の子どもの遺体の写真でした。家族とともに内戦を逃れようとして地中海で遭難した、まだ幼い子どもの姿は、世界中に強い衝撃を与えました。この動きが引き金となって、2016年には「難民と移民に関する国連サミット」が開催されるなど、様々な会議や文書が出されています。

 

しかし皮肉なことに、これと時を同じくして長年移民を受け入れてきた国々では、特に非正規移民に対する排斥の動きも出てきました。この動きは近年、国の代表者が公然と口にするまでにもなっています。これからの日本も、決して他人ごとではありません。

 

文字通り正解のない問題にどのように取り組んでいくのか。国際問題を自分のこととして考えるために、全国高校教育模擬国連は、高校生が誰でも参加できる模擬国連です。皆さんもぜひ参加して、「地球市民」としての新しい世界の扉を開いてください。

 

 

※第3回全国高校教育模擬国連大会(AJEMUN) 公式ホームページはこちら

 

 

 

 

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